とりあえず日記

とりあえず日記

生活の記録

5月15日(日)〜29日(土)

5月15日(日)

久々に実家に帰る。最寄駅から実家に向かう道中、公共施設の掲示板にひろゆきの顔があったので何事かと思ったら市民ホールで開かれる講演会のゲストらしい。ひろゆきをゲストに選ぶ地元の行政はどんな発想しとるんや、世も末やな、とポスターをよく見たら主催は青年会議所。なんとなく納得する。

実家に帰ったのは両親の寝室の耐震対策のため。両親の寝室には大型のタンスがあり、大地震が来たらほぼ確実に下敷きになるのだが、どうも両親ともに対策を施す様子がなさそうなので自分がやることにした。最近地震も多いし。父親は日曜大工やDIYに一過言あるタイプなので、自分が何かしようとするとあれこれ言われるだろうと予想していたらその通りになった。色々言うならさっさと自分でやりなはれ、と思ったが気を取り直して作業した。

5月16日(月)

朝から頭がぼーっとしてやる気が出ない。たぶん冷えと疲れと野菜不足だと思う。予定を入れすぎても疲れて憂鬱だし、かといって暇で手持ち無沙汰でも不安になるし、どうしたらええんやという気持ちに。しかしここで答えのない問いのループに嵌ってもろくなことはないことは目に見えているので、とりあえずコピーを取るなどの単純作業をだらだらとやりながら時間を流す。呼吸を深くして、これは何かの気の迷いだ、と言い聞かせて手を動かしていたら持ち直した。帰って熱い風呂に入って、野菜のたくさん入った味噌汁を食べて早めに寝た。

5月20日(金)

朝から微熱があり、倦怠感もあったので仕事を休んだ。検査を受けるかどうか迷ったが、症状がそこまででもなかったので翌日の体調を見て決めることに。ほぼ1日寝て過ごしながら職場の新型コロナに関するガイドラインを眺め、もし陽性だったら…みたいなことを考える。公衆衛生的な面での調査にはできる限り協力するつもりだが、自分がこの数日いつ、どこで、誰と会ったかといった極めてプライバシーな情報を、たいして親しくもない人間に説明しなければならない(何をしていたかまで詳らかにする必要はないにせよ、濃厚接触者を特定し得る程度の聞き取りはされる)、という事態がまだ飲み込めない。

5月21日(土)

起床、熱なし。念のため検査を受けた。すぐに結果の出る抗原検査は陰性。とりあえずほっとしたら急に元気になった気がする。「病は気から」とはこのことか。とはいえPCR検査の結果が出るのはもう少し後なので、この日も1日家で過ごすことにする。日中は元気だったのだが、夕方頃からまた微熱が出てきたので寝る。抗原検査で陰性でもPCR陽性の場合もあると聞くし、気が抜けねえなという気持ちに。

5月22日(日)

熱なし。倦怠感もほぼなくなっていて、むかし読んだ整体師の本にあった「風邪が抜ける」という表現を思い出す。洗濯と掃除をして、開封できていなかったtofubeatsの新譜を聴く。来週は愛知で開かれる野外の音楽イベントに行く予定だが、宿の予約以外はほぼ何も準備していない。検査結果が陽性なら断念せざるを得ないので、準備する気が起こらない。

検査結果はメールで届くことになっていたので、久々にメールアプリの通知をオンにしてしばらく過ごしているとメール受信のお知らせ。結果は陰性。結果的にはただの風邪だったわけだが、日記を見返すと去年のちょうど同じ日にも体調を崩していて、あまりの一致ぶりにびっくりしてしまった。

5月24日(火)

ここ数日色々あり、人が「上に媚びる」という身振りについての解像度が上がった。単純に「権力を持った人間に合わせてへりくだる」みたいなケースもあるが、自分より下の人間を虐げることにより上への忠誠を示す、みたいなやり方がどうやらあるらしい。「私はあなたのために、これだけ下の人間を動かすことができるんですよ」というパフォーマンス。本当に勘弁してほしい。

5月28日(金)

職場の人が「あの人はねぇ、女性系の運動をしていた人だからねぇ、厄介なんですよ」と話すのを耳にする。自分は特定の社会運動や政治活動に肩入れしているわけではないが、あるカテゴリの活動に関わっていることを理由に「厄介な人」と形容することには納得いかないなと思う。自分も同じように安易なラベリングで人を見てしてしまうことがあるが、「こういう発言を臆面もなく人前で披露できてしまうこと自体」がどういう権力構造の上に成り立っているかには自覚的でありたいと思う。

5月29日(土)

愛知で開かれた野外の音楽イベントに行った。
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イベント自体もよかったのだが、銭湯を通じて知り合った年の離れた友人たちと豊橋の喫茶店や街並みを巡ったのがとくに楽しかった。たまたま通りかかった花火の卸問屋(豊橋は花火が名産らしい)で国産花火を買ったり、目星をつけたカレー屋が閉まっていて国道沿いに見つけたローカルファミレスに入ったりして、こういうのが旅の醍醐味だよなあとつくづく思った。

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ライブのほうは、藤井隆のスター性とchelmicoのラップの上手さを目の当たりにして、tofubeatsのフロアが「狂乱」といった雰囲気に満ちていてよかった。こういう「お祭り」はたまにあると嬉しいのだがそのぶん体力もごっそり使うので、今の自分にとってちょうどいい「お祭り」はどこにあるんやろうな、みたいなことを考える。「フジロックは死ぬまでに一回行きたいな〜」と数年前に呟いていたが、関西から行くには新潟はあまりに遠く、薄給労働者にとってはあまりにチケットが高額で「金が減る」という理由で遠巻きに眺めていたら今度は気力と体力の残機を天秤にかける年齢に差し掛かってしまった。「学生は金はないが時間と体力はある。社会人は〜」というベタな言説を地で行っている感がある。なんか楽しい祭りのことを書いていたはずなのに辛気臭くなってきた。やっぱりフジロックくらいはいつか行きたいね。3億円ください。非課税で。

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5月が終わりました。