とりあえず日記

とりあえず日記

生活の記録

2025年5月20日(土)

曇り。
眠い体を起こしてばたばたと準備をする。遠出の時はあるていど前日までに済ませるが、たいてい出発前に粗が見つかる。今日はスラックスがシワシワ。アイロンをじっくりとあてた後、まだ何か忘れている予感とともに家を飛び出す。

駅に着き、そわそわと調べ物をしていたら電車に乗りそびれた。とにかく新幹線に間に合うよう資源を全振りせねば。新幹線のQOL向上のための買い物はあきらめたが、「ぷらっとこだま」についてくる1ドリンク引換券は意地で交換した。こだまといって想像するあの鼻の丸いクラシックな車両はもうとっくに現役ではないらしい。自分の中のこだま像が平成初期で止まっている。

新幹線を降りるとゴミ箱が封鎖されている。東京はゴミも捨てられない。人をかきわけて乗り換えると、車窓からコンクリ製の大きな塔が見えてすぐ消えた。知らない街。荒川を渡ると遠くにスカイツリーが見える。知らない街。

目的の駅で降り、彼女と合流し用事を終えた。猫を撫でた。荒川に続く土手は360度見渡すかぎり平野で、自分の知るのと全く違う土地だ。土手の路はずっと向こうまで続いて、ジョギングのおじさんが途方もなく遠い場所から来たような。風が強い。スカイツリーが見える。遠いのに大きい。

車でしばらく移動し、鹿島湯へ寄る。天井が高く、ペンキ絵がとてつもなく大きな赤富士だ。お湯がたじろぐほど熱い。沖縄料理屋に移動してかりゆしを着たおじさんが三線で歌ってくれるが、歌声にかき消されて会話が大変だ。若い店員さんが鉄板を持ったまま滑って転んだので大丈夫ですかと声をかけたけれど、話しかけないでくださいの顔でそそくさと立ち上がって仕事に戻った。

猫1。

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