とりあえず日記

とりあえず日記

生活の記録

12月27日(水)

しゃっくりが止まらなくなった。ひくっ、ひくっ、と定期的に声(声なのか?)が出る。始めのうちはあまり気にもとめなかったが、しばらく続くと不安になる。このまま止まらなかったらどうしよう……と思いながら、これまで幾度もしゃっくりを止めてきた信頼と実績の方法を試すことにした。説明が難しいのだが、水の入ったコップを手に取り、普通なら自分に近い方の呑み口から飲むところを、遠い方の呑み口から飲む。これをやろうとすると必然的に身をかがめるような体勢になり、ずずずず……と少しずつ水を啜っているうちに気づけば止まっているという寸法だ。理屈はわからない。

しかし、ずずずず……と啜れど啜れどまったく効果がない。信頼と実績をもろともせず、容赦なく痙攣する横隔膜。検索すると「耳の穴に指を入れて強く押す」という方法が出てきた。どうやら神経系を刺激する効果があるらしい。やはり理屈はわからない。サイトの説明どおりに人差し指を耳の穴に突っ込み、これでもかと押す。説明によれば「少し痛いくらい」だそうだ。少しってどの程度だ、どれほどの痛みならば……とぐりぐり押していたらようやく止まった。しかしその夜、風呂上がりにまた痙攣が始まった。ふふん、俺は対処法を知っているんですよとばかりに耳に指を突っ込むけれど今度はこれも効果がない。もう一度検索して見つけた「息を止める」というシンプルな方法でわりとすぐに止まった。一体なんなんだ。

「いつかは止まる」とわかっていても「いつ止まるかわからない」のは不安だ。対処法もその時々で効果があったりなかったりするのもつらい。普段、自分の身体はどこかコントロールできるもののように錯覚してしまうけれどそんなことはなくて、実際にはもっとままならないものなのだろう。医療関連のサイトで調べてみると、しゃっくりの発生する原因自体はよくわかっていないようで、こんな文言もあった。

ときにしゃっくりが2日より長く続くことがあり、1カ月を超えることさえあります。このような長期のしゃっくりは、持続性のしゃっくりと呼ばれます。持続性のしゃっくりはまれですが、かなりの苦痛を伴う可能性があります。

(MSDマニュアル 家庭版)

怖すぎる。「しゃっくりが100回出たら死ぬ」という話は迷信だと思うけれど、1ヶ月もしゃっくりが出続けたら「もう殺してくれ……」という状態になってしまうのかもしれない。

f:id:r_ps22:20231228180404j:image