2月8日(木)
日中、喉の痛みもマシになり元気だったのでアイスをコーヒーに浮かべたりポテチを食べたりなどして羽目を外していたのだが、夕食の生姜焼きを作っている頃からまた急に調子が悪くなってきた。全身がだるく頭がぼーっとする。熱はなかったが早めに寝る。
2月9日(金)
朝、咳と倦怠感があったのでこれはいかんと最寄りの内科に電話して発熱外来の予約を取る。新型コロナの飲み薬は処方不要ですと伝えたものの、色々調べていると後遺症の発生率を下げる効果があるという記事を見かけて迷う。しかしさらに調べると、異例の緊急承認された薬であることや、承認前から国が一定量の買付をしていたこと、投薬を見送っている一部の医師もいる様子であることなどからやはり処方はしてもらわないことにした。後遺症は心配だが、もともと後遺症のために開発された薬ではないのだし、そもそも後遺症が出るかどうかは今の時点で分からない。万が一後遺症が残ったらその時に考える、というスタンスを取ることにした。
病院に行くと建物の裏手に通され、自動扉のコンコースを簡易パネルで仕切った電話ボックスのような隔離スペースに案内される。いちおうヒーターは点いているが隙間風が寒い。医師が優しい口調で「痛いですよね〜」と言いながら鼻の右にコロナ、左にインフルエンザの検査棒をぐりぐりと押し込むので痛い。結果はインフル陰性、コロナ陽性。月曜日から風邪っぽい症状があったのでその日を発症日とし10日まで自宅療養ということになった。相変わらず熱はないが頭痛と倦怠感、鼻詰まり、咳。
2月10日(土)
咳はまだ出るがだいぶ元気を取り戻してきた。頭痛がないだけでだいぶ楽。『世界中が夕焼け:穂村弘の短歌の秘密』読了。短歌の楽しみかたが少しわかってきた。
夕方、妻が持っているムーミンのDVDを見始めて、これがとてもよかった。同居するおばさんにいじめられたせいで姿が見えなくなってしまった登場人物・ニンニが、ムーミン一家との交流を通じて最終的に姿を見せるようになるまでのプロセスは、回復とエンパワメントの物語で、少し泣いてしまった。全体的なテンポや絵の色調も穏やかで、良質なアニメーション作品という感じがした。エンディングテーマをどこかで聞いたことがあり、クレジットを見ても曲名が出てこないので検索すると『遠いあこがれ』。青葉市子さんがカバーしていた曲だった。本日で一応自宅待機解除。