とりあえず日記

とりあえず日記

生活の記録

2月5日(月)〜2月7日(水)

2月5日(月)

調子が悪くて一日寝ていた。

2月6日(火)

鳥取に行こうと電車に乗り、気がついたら雨の山道を歩いていて、たどり着いた駅は鹿児島だった。やってきた列車に乗り、今晩の宿を探さなければと自転車で海を渡る途中で昔の同僚と再会する夢ののち起床。身支度をして図書館に行く。朝刊の京都市長選に関する記事を読みながら「国にパイプがある」ということは結局、特定の分野への政策誘導がしやすいということなのだろう、と思う。特定の分野の人間が政治家にロビイングするのはそのためだろうし、それはそれで重要な気もするが、そっちに重心を置けば置くほど、市民の日常生活的な実感とズレが生じていくのではないかという気もする。それも偏見だろうか。

Xで目にした外山恒一『政治活動入門』の一節「少数者の要求を多数派にするのではなく、少数者の要求を多数派に認めさせる」が思い出される。外山恒一というと一昔まえの政見放送からキワモノという印象しかないが、『政治活動入門』は読んでみてもいいかもしれない。出版社も百万年書房だし。と考えたが、どこの出版社が出しているからOKとかNGとかそういう発想も気をつけなければならない。主義主張の内容と、それがどういった経緯でどの立ち位置から発信されているかを落ち着いて観察するようにしたい。しばらくすると頭痛がしてきたので帰宅。昼前からずっと横になって少し楽になった気がするが、仕事から帰ってきた妻も調子が悪そう。このままでは夫婦共倒れである。

2月7日(水)

妻がコロナ陽性。熱が出てしんどそうだ。自分は喉に少し違和感があるくらいだが、これからしばらく隔離生活をしなければならない。おかゆを作ったりゼリーの買い出しなどに出かけて看病しつつ、安静に過ごすことにする。日中、Spotifyプレイリストの整理をやったり、『ガザとは何か〜パレスチナを知るための緊急講義』の続きを読んだりした。ハマースはもともと民主選挙によって勝利した民族解放運動組織であること、国際法違反にあたるイスラエルによるガザの封鎖が長年続いていることなど、メモに残す。

・ヨーロッパのユダヤ人は、ヨーロッパにおける反ユダヤ主義というレイシズム、人種主義の犠牲者です。それは間違いありません。でも、彼らシオニストユダヤ人たちは、自分たちの人間解放を目指した時、帝国の武力を背景にして、パレスチナというアジアの、アラブ人が暮らす土地に、ヨーロッパ人である自分たちが武力でもって国を創るということを何ら怪しみませんでした。(p.52)

ユダヤ国家イスラエルの建国は、レイシズムに基づく植民地主義的な侵略であるということ、そして、パレスチナ人を民族浄化することによって、ユダヤ人によるユダヤ人至上主義国家がパレスチナに創られたということです。(p.62)

・ヨーロッパ・キリスト教社会における歴史的なユダヤ人差別と、近代の反ユダヤ主義の頂点としてのホロコースト、その責任を負っているはずの西洋諸国は、その責任を、パレスチナ人を犠牲にすることで償ったということになります。パレスチナ人に自分たちの歴史的犯罪の代償を払わせ、今に至るまでパレスチナ人に対するイスラエルの犯罪行為をすべて是認することによって、西洋諸国はその歴史的不正をさらに重ねています。(p.63)

・歴史的文脈を踏まえたならば、彼ら(ハマース)がユダヤ人憎しで民間人を殺しまくるテロリストだというのは、事実とはまったく異なるということです。民間人を巻き込む作戦の是非は厳しく問われなければならないけれど、この軍事攻撃自体は占領された祖国開放のために実行されたものです。(p.81)

では、現状ハマースがパレスチナ住民からどの程度支持を得ているかなどの新たな疑問が浮かんだが、遠い国で酷いことが起こっていることには変わりなく、この事態を放置することは今起きているジェノサイドだけでなく、ドイツによるユダヤ人虐殺をも黙認するような態度だという認識を持った。

夕食を食べてIPPONグランプリの決勝を見た。チェアマンはぜんぜんバカリズムで良い。並行読みをしている穂村弘『短歌の友人』『世界中が夕焼け:穂村弘の短歌の秘密』の影響で、風呂に入っている間に短歌をいくつか考えて上がってからメモに残したりした。夜はなかなか眠れず。

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