とりあえず日記

とりあえず日記

生活の記録

1月14日(日)

マジシャンが万国旗を口から出すように、実家で細い枝を延々と喉から引っ張り出す夢ののち起床。身体が冷えてだるく何もする気が起こらなかったが、妻のアドバイスで昼間の長風呂をしたら調子を取り戻した。風呂の中では又吉直樹『火花』を読んだ。ふだんは風呂で紙の本を読まないが、100円で買った古本は気兼ねなく持ち込める。主人公の先輩芸人の姿はなぜか脳内でみなみかわに変換されている。

昼食を済ませて文フリにきた。めあてにしていた蟹の親子さんの新刊はすでに売り切れており、予定の支出がなくなったことで財布の紐が緩んだ。以前から気になっていた、ひらいめぐみさん『転職ばっかりうまくなる』、phaさんの短歌集『少しだけ遠くの店へ』などを購入。短歌もおもしろそうだ。途中、立ち寄ったブースでZINEを一冊購入すると「どのあたりに興味を持ってくださいましたか?」と聞かれて一瞬ひるんでしまった。たまたま立ち寄ったブースで、テイクフリーのペーパーに載っていたキーワードが気になって…というのは今だから言語化できるが、気合を入れてめがけてきたブースではないので早く立ち去りたいと思ってしまった。夜学舎の村田さんのブースに行ってブログ読んでます、自分もはてなでブログを書いていて……と伝えたところ京都の方ですかと聞かれ、そうですと答えると「モンゴルに行ったりしてる方ですか?」と言われた。おそらくmakoto1410さんと間違われたのだろう。面識はないけど僕もその方のブログ読んでます、と答えた。

終了まぎわに会場を後にして誠光社に行くと『暮らしの手帖』の企画展だった。手に取った本に掲載されていた『戦場』というエッセイに圧倒され、息を呑みながら読んだ。これは絶対に買って帰らねばと思い、複数ある書籍の中から迷った挙句『一戔五厘の旗』を購入した。帰りに喫茶店で標題のエッセイを読んだがこちらもとても良かった。装丁もたいへんかっこよく、ずっと手元に置いておきたい。

f:id:r_ps22:20240118142517j:image