とりあえず日記

とりあえず日記

生活の記録

1月31日(水)〜2月1日(木)

1月31日(水)

図書館でたまたま、近藤一博『疲労とはなにか〜すべてはウイルスが知っていた』(ブルーバックス)が目に入り、貸出停止期間なのでその場で拾い読みした。この本によれば、うつ病の原因として1.心因説、2.セロトニン仮説、3.脳内炎症説があるらしく、近年は3.が最有力と考えられている。うつは脳内の炎症であり、それを引き起こす遺伝子が存在するらしい。

自分はうつ病との診断は受けていないが、2.の仮説に基づく薬が処方されているわけで、現代医学では2.に則った療法しかないということなのだろう。ブルーバックスを初めて読んでみたが、特定の分野の研究成果についてわかりやすく丁寧に解説されている。研究の理論を積み上げていく過程は斜め読みしたが、エッセンスを掴むだけならこの読み方でも十分という感じがした。日常生活の中で何をすればいいかといえば、結局ストレッサーをできるだけ減らしたり、うまい対処法を身につけるということなのだろうが、メカニズムがどこまで解明されているかを知っておいて損はない。

午後、古畑任三郎の再放送がやっているという情報を聞きつけて片手間で見る。犯人役が玉置浩二の『雲の中の死』。この回は筋書きに突っ込みどころが多い(いち乗客が副パイロットのフリをし続けるのは無理があるし「とりあえず成田までは現状維持でどうですか」と言うが、成田に着いたらどうするつもりなんだ)けれど、三谷幸喜らしい密室コメディとして楽しむのがよいのだろう。夜、本棚づくりの計画に行き詰まり、ググっても必要な情報にたどり着けず、DIYの先輩にLINEで相談する。画像つきで色々と教えてもらいとてもありがたかった。相談してよかった。

2月1日(木)

実家に帰ると妹が生まれたばかりで、生後4日目なのにめちゃめちゃ喋る夢を見た、という報告を両親にしている夢ののち起床。よく眠れたと思う。散歩がてら図書館に行き新聞に目を通していると、政治家の答弁で「異次元の」という語が多用されているのを見てげんなりする。どう考えても言葉の使いかたがおかしい。

日中、妻と近所のカフェに行くと裏手に出版社があるらしい。先日恵文社で見かけた本はここで作られているようで驚いた。カフェにはその出版社が発行した短歌の本が置いてあり、短歌もやってみたいと思う。以前、文藝だかの短歌特集を持っていたが、引っ越しのとき処分してしまった。関心の方向や程度というのは時どきで変動するものだなと思う。

夕方、書店で岡真理『ガザとは何か〜パレスチナを知るための緊急講義』を購入して読む。イスラエルによる攻撃が始まった頃は心身ともに疲弊しきっていて十分な情報収集をしておらず、この問題についてずいぶん捉え違いをしていたことに気がついた。

パレスチナで起こることは双方の憎しみが原因で、それゆえに暴力ばっかり起きていて、どっちもどっちだ、といったスタンスで距離を置くことによって、私達市民までも、今、自分たちの目の前で、同じ地球上で起きているこのジェノサイドの共犯者になっているのです。

『ガザとは何か〜パレスチナを知るための緊急講義』p.24

ここに書かれていることは少し前までの自分の態度そのものであったことを反省した。そもそも「明らかなジェノサイドである」ということを認識できていなかったことを恥ずかしく思う。この日はコーヒー2杯にチャイ1杯を飲み、カフェイン過多だった。

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