とりあえず日記

とりあえず日記

生活の記録

7月24日(水)〜25日(木)

7月24日(水)

豪雨。書きながら長谷川白紙の新譜を流しているが勢いが強すぎて引っ張られる感じがあり、いっぽうで脱コード化というか脱規範みたいな感じが強く働く感じがしてそれはそれでいいのかもしれない。千葉雅也のいう「濁流のように書く」みたいなことが促される感じがする。濁流は濁流でよく、濁流はそのまま出てくることを流れるままに書いていくということで、どんどんどんどん鳴るキックと自分では言語的に分類できない音の濁流がそのまま耳に入ってその勢いのままタイプするみたいなことを促してくれるような気がする。雨がやんで車が走っていて雷鳴がなって曲が静かになった。

7月25日(木)

予約していた本が受取可となったので市立図書館に受け取りにゆく、ついでに使用済み電池を区役所の回収ボックスに持ってゆく。電池を捨てるためだけに区役所に行く必要があるということにずっと納得いっていない。とにかく暑い。

一昨日、祖母から昔の写真が大量に送られてきて有り難いのと同時に少し申し訳なくなってしまった。『大阪の生活史』の私家版、つまり祖母の語りをノーカットで収録したものを親族に配るためだけに小冊子にしようとしていて、そこに当時の写真でも載せられたらと思って写真の選定を頼んだのは自分なのだが、祖母がそのタイミングで目の手術で入院し、それを経た今も目が見えにくいなかで写真の裏に律儀にキャプションというか解説の短文を書き込んでくれていて、せっかく送ってくれたのでいいものにしたいなと思う。午後、かなり時間をかけて写真のスキャンやレイアウトの作業をした。

柴崎友香『春の庭』を読んでいる影響で、自室の窓から見える道の向こうの空き地を「庭だ」と認識した。雑草がぼうぼうに生えていて、使われなくなった農機具が放置されているその一角はあきらかに元農地で、妻と「この土地貸してもらえたら最高だね」と話していたのだがそれは実現しなかった。隣の喫茶店のおかあさんが空き地の地主の知り合いで、連絡先をメモして教えてくれたので電話したがあっさり断られてしまったのだ。誰も立ち入らない空き地の角の奥には猫がいて、たぶん住処になっているのだろう。

マルクス入門みたいなのを読みたいと思っている。べつに共産主義者マルクス主義者になるつもりはないが、やっぱりいろんなところで出てくるので押さえておきたい。よき入門書があれば誰か教えてほしい。斎藤幸平は前に読んだけどちょっと曲解というかマルクス読解としては異端なんだろうか。わりと批判をよく目にする気がする。

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