書類を郵送しなければならない。今日は郵便局が閉まっているのでコンビニで切手を買う。いくらのものを買えば良いかわからず、Googleで値段を検索して82円切手、82円切手、と唱えながらレジに向かう。以前、レジで「82円『分の』切手ください」と言って「82円切手でいいですか」と返されたことがある。82円分をバラで使う可能性があると思われたのだろう。だから「82円切手」と言い切らなければならない。
むかし職場で同僚が「最近の高校生は切手の買い方も知らない」と嘆いていた。30代の自分でさえこのザマなのだから、まあそうだろうなと思う。そもそも手紙を送る機会がほとんどないのだ。中学生の頃までは年賀状に手書きのイラストを添えるのを楽しんでいたけれど、もうほとんど送らなくなってしまった。まあでも年賀状は官製はがきなので切手を買う必要はないか。将来、LINEとかに代わる通信手段が主流になって我々の年代がついていけなくなり「最近の高校生はLINEの使い方も知らない」とか言うのだろうか。手紙もLINEもたまたまその時代に覇権を握った通信手段にすぎないので、歳をとってもできるだけ柔らかい頭でいたいなと思う。90を越えてLINEを使いこなすうちの祖母を見習いたい。ところで切手の購入である。レジに並んで順番を待ち、「82円切手ください」と伝えると「1枚でいいですか」と聞かれた。次からは枚数も言おう。
