とりあえず日記

とりあえず日記

生活の記録

12月24日(日)

用事の合間に北大路通に出ると、いつもと様子が違う。カラーコーンが並んでいるのが目に入り、派手な色のキャップを被った大人たちがそこかしこにいる。今日は全国高校駅伝の日だ。毎年、都道府県予選を勝ち抜いた代表校が京都の西京極から国際会館まで、タスキを繋いで往復するのだ。スマホで通過予想時刻を調べるとちょうど観戦できそうだったので、烏丸通へと向かう。途中、特に観客の多いエリアを通り過ぎる。どうやら中継地点だったらしい。タスキを渡す場面のほうが迫力があるのだが、次の用事の兼ね合いもあり空いているエリアで見物することにした。しばらく待つと、車道に白バイや自衛隊のいかつい車が数百メートルおきに通り過ぎて、交通規制を始めますよと周囲を牽制している。

そうこうしているうちにトップランナーがやってきた。沿道の人々が拍手をして、野太い声援を送っている人もいる。高校名は見逃した。しばらくすると後続集団がやってきて、京都代表の洛南高校もいる。自分が駅伝に出ていた当時、通っていた高校は京都府予選落ちだったので洛南の足元にも及ばなかったが、こういう場所で必死に戦っているのを見ると胸が熱くなり、応援したくなる。周りの人たちにまじって「洛南ファイットー!」と声援を送る。どのスポーツでもそうだが、それぞれの学校に独特の応援のスタイルがあると思う。所属していた陸上部の場合は「高校名+ファイト」で、「イ」のあとで少し跳ねる。

20年ぶりにこのトーンで大きな声を出すのはやや恥ずかしかったが、昔の自分もこうして見ず知らずの人に応援してもらって力をもらったことを思い出す。洛南のランナーに声援を送っているようで、昔の自分に声をかけているのだ。彼に届いているかどうかはわからない。けれど彼が卒業して陸上競技を離れたとき、たまたま通りかかった駅伝のランナーにまた声をかけるようなことがあればいいなと思う。しかし同時に、これはやや身勝手な自己陶酔だなとも思う。

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