8月5日(月)
記憶も記録もない。たぶんお金まわりの整理をしていた。お金についてここ数日考えていて、自分はお金の使い方が下手だなと思う。欲望の扱いが下手、と言えるのかもしれない。カイジの地下強制労働編で、班長がカイジに投げかけた言葉を思い出す。
「フフ......へただなあ、カイジくん。へたっぴさ........!欲望の解放のさせ方がへた....。」
8月6日(火)
図書館に本を返しにゆく。帰りに、この週末から妻の実家に帰省するにあたって目下課題となっている不在時のプランタへの水やり問題を解決すべく脱脂綿を買って帰る。ネットでいろいろと調べたところバケツに水を張って脱脂綿を長く切ったものの端を浸けておき、反対側を鉢に沿わせるという方法を見つけ、試してみることにする。
8月7日(水)
夜、出町座に繰り出して『悪は存在しない』鑑賞。隣の席の客がしきりに鼻を擦って音を出す人で、序盤はぜんぜん集中して観られず、このままでは台無しになってしまう、と思い「ちょっとすみません、音が気になって」というと「音?」と聞き返されたのでまったく自覚がなかったようだ。映画自体は最後のほう、えっ、ええ、あああ、あー、あー、あああ、あー、と心の中でいっているうちに終わった。
8月8日(木)
源湯掃除。友人の結婚報告を受けて嬉しい。九州で大きい地震。防災用品の備蓄を確認する。
8月9日(金)
平安蚤の市でキャップやらブックスタンドやらを購入した。午後、警察署で諸々の手続き。後、OPAのブックオフや丸善の古本市を徘徊。こんどは関東のほうでまた地震があった。ここのところ日記の日付と公開日の間隔が大きくなってきており、もし大きな地震が起こって被災した場合、それ以前/以後でまったく状況も心境も変わってしまうだろうし、そうなると「以前」の記録を「以後」 に淡々と更新したりできるのだろうか、ということを考える。
8月10日(土)
農業塾。この日は収穫作業後にBBQをする日で、会場の裏手にある川で子どもに混じって水遊びをした。子どもたちはシュノーケルにベストの形をした浮き輪を身に着けていて装備がしっかりしており、少しのこと、それは川に泳ぐ小さな魚を見つけたとか、そういうことで大きな声を出して喜んでいて、それを少しのことと見積もってしまう自分に対して子どもにとっては世界のあらゆることが新鮮に映っているのだなと実感する。イノシシの肉は噛みごたえがあって美味かった。
この日も大量の野菜を持ち帰ってきて、明日から埼玉への帰省が控えており、夕食の準備と野菜の下処理を終わらせなければ、と過集中みたいな状態になってしまった。ひさびさに明確な締切のあるタスクを抱えて混乱したのだと思う。