晴れ。
梅田Lateralの、岸雅彦さんと古賀及子さんのトークイベントに行ってきた。会場は飲み屋や風俗店、ラブホの立ち並ぶ歓楽街で、こういう街の昼間はアルコールがこぼれて乾いたような独特の匂いがする。京都なら木屋町、大阪なら京橋。ピチピチのジーンズを履いた3人組が目の前を歩いている。真ん中の男の目は完全にキマっており、介抱されながら高層マンションに吸い込まれていった。
古賀さんの新著はシットコムである、良い演出と悪い演出がある、ノンジャンルの文芸は純粋な面白さが問われる……などなど、繰り出される話になるほどなあと唸ったり笑ったりした。途中からアルコールの入った岸先生は俄然スイッチが入った様子で、飲み屋で一緒に飲んでるような気分で楽しかった。
イベント後、早々に梅田を出ていったん帰宅し源湯へ。銭湯に荷物を置いて、軽くランニングしてから風呂に入る「ラン企画」に参加する。「ラン」という言い方は未だにどこかこそばゆい。走っていると「陸上部っぽいよね」と言われた。「そうです、わかりますか」「走り方がそれっぽい」。ちょっと嬉しい。中学・高校と続けた部活の後半はもはや惰性だったが、惰性なりに続けるのも悪いことばかりではない。
風呂から上がり、連れ立ってラーメン屋へ。この日初めて会った方に「京都出身ですか？」と聞かれたので京都市外・京都府下の市名を答える。「だからいちおう京都なんですけど、京都人っていい切れないんです」と話すと「最近おんなじ出身地の人に3人会って、3人ともおんなじこと言ってました」。京都は市街地のいわゆる「洛中」とそれ以外（洛外）に分けられる。我々のような洛外出身者は、生粋の京都人でないという意味で「京都『府』出身やもんな」といじられたりするのだが、この方は洛中出身らしく、それはそれでいじられるらしい。「もうまた『いけず言葉』使って〜」みたいな感じだろうか。
お会計のとき、友人がおもむろに尾道土産を配り始めたので、自分も便乗して先日の熊本旅行のお土産を配った。人数分あるかどうか際どかったので出すタイミングを逸していたのだが、ギリギリ足りた。
