朝は晴れ。自分の息がニンニク臭い。昨日の晩に食べた餃子がまだ居座っていて、今日のほうが存在感が増している。トーストを齧ってコーヒーを飲んでいると彼女が「イタリア人がよくコーヒー飲むのってさあ、ニンニク料理食べてよくキスするからかなあ」と言っている。ニンニク料理のイタリアンってペペロンチーノ以外になんかあったかいなと思って尋ねると「アヒージョとか」。アヒージョはスペインちゃうか。
電車の中で古賀及子さんの『ちょっと踊ったりすぐにかけだす』を読む。イベントの中で岸先生が朗読していた「英検4級に落ちて暗転したお母さんかっこよかったな」の箇所だ。
マスク越しにニンニク臭が漏れる予感とともに仕事。けっこう他人に近い距離で書類の説明をしたりした。臭かったらごめんなさい。諸々の作業をなんとか進めるが全く定時で収まる気配がなく、今日もクール便が受け取れない。いつも遅くまで残っている上司が「通院があるので」と早めに帰っていった。通院がなくたって早よ帰ったらええんやで。帰りの電車は湿布の匂いがした。
夕食の松屋で注文が決めきれず、いったん後ろの人に順番を譲ってまで思案してネギとろろ牛丼にした。とろろといえば健康、みたいな発想で注文したら塩だれが油っこくて普通の牛丼のほうが好きだった。丼を乗せたトレイが反っていてガタガタする。家に帰ると、注文していた『会社員の哲学』が届いていた。
