とりあえず日記

とりあえず日記

生活の記録

1月15日(月)

先日注文した羽毛布団が届いたが暑くて眠れない。選ぶにあたり、YouTubeや各種サイトを参考にして「室温に対して適切なスペックを選ぶ」(暖かければよいわけではない)と教わったものの、わが家には室温計がないので大体こんなもんでしょう、と選んだところかなり分厚く暖かすぎる布団が届いてしまった。暑いのは気のせいでは……としばらく粘ってみたもののどう考えても熱がこもってしまい、結局押し入れにしまったペラペラの布団を使うことにした。体温がいい具合に下がって安心し、おれは何をやっているのだろうかという気持ちで3時頃まで眠れずにいた。翌朝メーカーに問い合わせたところ、布団はどうにか返品できることになった。
日中、「バブルの負の遺産」系YouTubeを見て過ごしていたらかなり時間が経っていた。弟が遊びに来る予定だったがこれも流れた。なんとなく気分が落ち込んでいる。たぶんこれは昨日の寝不足のせいで、とりあえず血行をよくするため昼から風呂に入ることにする。湯船につかりながら、近くのドラッグストアで買ってきたトッポをポリポリとかじる。誰かの日記で、姪をお風呂に入れるときにお菓子を与えて甘やかしたという話を思い出した。文フリで購入した日記本と中島らもの『さかだち日記』を読む。90年代のエッセイはところどころに出てくる表現に古めのジェンダー観を感じる。
家の中にいるとき、スマホをつい見てしまう癖をなんとかしたいと思い、今いる部屋からいちばん遠いところに置くことにした。リビングにいるときは自室、自室にいるときは寝室、寝室にいるときはリビング。思いついたことをメモできるように、メモとボールペンを入れたサコッシュを家の中でも下げておくことにした。オレンジ色の袋をぶら下げながら歩く姿を見て、妻は「うける」と言っていた。夜、先日誠光社で購入した花森安治『一戔五厘の旗』を読んでいたが本当に良い。以下の部分をしびれながら読んだ。

「〈商品テスト〉は、もちろん商品の批評にはちがいないが、その判断の基礎には、暮しに対しての深い目と、時代の動きについてのひろい考えがなければならない。ある意味では〈商品テスト〉は、商品の批評であるのと同時に、社会批評であり、文明批評でもなければならないからである。」(『一戔五厘の旗』「商品テスト入門」)