とりあえず日記

とりあえず日記

生活の記録

10月6日(日)〜10日(木)

10月6日(日)

家にあった食パンを持ち出し、コンビニでチーズとハムを買って神社の横の小川のほとりでサンドイッチにして食べた。われわれはこういう楽しみを見つけるのがうまい。打ち合わせをして、妻と用事をどんどん進める。

10月7日(月)

調子がよくなかった。夜、妻とロイヤルホストに出かけてパフェを食べて、UNOとトランプをした。「スピード」のルールをふたりとも忘れていてGoogleで調べる。ネットのない時代はこういうときどうしたのだろうか。

10月8日(火)

植物園を散歩。外に出ると、他者がいるのだと感じられる。鳥、芋虫、川、砂利。緑の濃淡、木々の奥行きで脳内がマッサージされるようだ。左右後ろからそれぞれ別のリズムで鳥と虫の声が鳴り、足元は湿った落ち葉を靴裏が踏む。砂利はじゃりじゃりと音を立て、カラスが大手を広げて視界を横切る。カアカアというよりはボアボアという鳴き声。動物の糞のような臭い。

10月9日(水)

日中、一乗寺ブックアパートメントを初めて訪れた。店主の方と関心のある本の領域が似ている感覚があり、またお話したいと思う。珈琲を注文してしばらく話し、プッシュされていた永井玲衣『水中の哲学者たち』を購入して辞去。

夜は折坂悠太『呪文』ツアー京都公演。毎回折坂さんのライブに行くと示し合わせずとも誰かしら友人や知り合いに会うことが多いが、今回は群を抜いてたくさんの人に会った。最近知り合った方や、久しぶりの人、前から交友はあったけれどここ最近距離が縮まったと感じる人たち。

ライブはとてもよかった。前回のアルバム『心理』の張り詰めたような雰囲気から一転して、全体にのびのびとした感じがあった。ギターを置いて自由に身体を揺らしながら歌われる『ハチス』が象徴的だったように思う。『朝顔』のアウトロのドラムをそのまま引き継いでシームレスに移行した『夜学』は圧巻だった。音楽理論的なことは全然わからないが、ドラムの存在感が強く感じられて、小節の頭のアクセントが強いというか、よりヒップホップ・ラップ的な歌い方に近かったように思う。

横で観ていた妻は後ろの客がうるさくて全く集中できなかったらしい。確かに曲終わりの歓声や曲間の雑談は気になるなと思っていたが、どうやら「一緒に歌う」タイプの客だったらしく、「お前の歌を聞きに来たんちゃうねん」状態だったようで気の毒だ。

10月10日(木)

通院。いま感じていることを率直に話し、助言してもらって気持ちが落ち着いてやるべきことがはっきりとした。

夜、なんだかんだ初めて訪れる「ゆすらご」へ。噂どおり店内はグリーン一色。定食は米もおかずも何から何まで美味しく、流れている音楽も素敵だった。こういうときにShazamを起動するとなにかを掠め取っているような感覚になるが、そっと起動して知らなかったアーティストを知る。本棚にあった高野文子のコミック『ラッキー嬢ちゃんのあたらしい仕事』がとてもよかった。冒頭4ページがまるで映画のようなコマ割りとページ構成で引き込まれる。最後のページまで目を通したが今度またゆっくり読みたい。源湯に寄り、入浴ともろもろの相談などをすませて帰宅。

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