とりあえず日記

とりあえず日記

生活の記録

4月21日(日)

午前、本棚3号機の木材ヤスリかけ。の途中に小雨が降ってきたので中止。疲れる一歩手前で休むくらいでなくては。

昼食のあと最寄りの停留所からバスに乗り込む、と路線図の下のほうに「営業係数」という言葉とグラフのようなものが書いてあり、要は京都市バスの全路線のうち採算が取れているのがどれで、取れていないのがどれかを示すものらしく、女の子のキャラクターが絵文字の「><」みたいな顔をしている。そうかそうか、この路線は採算が取れていないからもっと乗ろう、みたいなことになるのか、なるはずがなく、舐めとるんかと思う。辛いよう、と目で訴えかけて動かない赤子か。

降りて、しとしと雨のふる商店街は人通りがあまりなく、抜けて山居の前に立つと店がやっている。いつも前を通るときはやっている雰囲気がないことが多く、中に入り席につくと「今日は八上書林さんという古本の出張販売もしてまして・・・・・・」と説明してもらったのでそのために来ました、と答える。そのために来た、それがなかったら来なかったという意味を含むな、と頭によぎるが事実なのだから良い。そのために来た。おもいのほか棚にはたくさんの本が並んでおり、いくつか気になるものを手に取ってぱらぱらとページをめくったりする。わりとポップな、最近出版されたものもあれば渋めの、どう渋いのかうまく説明できないけれどなんか渋い、内容や、装丁や、本の佇まいから感じられる威厳、でなくて貫禄みたいなものがにじみ出ているものもいくつかあり、濃いめの珈琲と羊羹をいただく。

長田弘『一日の終わりの詩集』がとても良く、購入する。詩。荒川洋治『文学は実学である』は散文だがもともとは詩人らしく、違ったっけ、と思い本を手に取ると「現代詩作家」とありやはり詩人で、何年か前に詩の表現というものに興味を持ったものの手がかりがつかめず頓挫したのだが、これは、と思った詩人の著作を読み辿っていくといいのかもしれない。ショウペンハウエル『読書について 他二篇』も購入して、これは「読書は他人にものを考えてもらうことで、多読してもしゃあない」みたいなことを言っていて、人生のうちで読める本の数など体力的にも時間的にも限界があり、でも読みたい、ではどうする、みたいなことがよぎるタイミングだったのでちょうど良く、手元に置くことにする。山居はきのうは出張販売と関係なく混み合っていたようで、今日は雨のせいか店はゆったりとして空いていて、店主の方に「ゆっくり見ていただけてよかったです」と言ってもらい、私もそう思いますという気持ちでありがとうございますと言った。

門前湯に行って休憩したあと、ほかにも寄りたい気もする場所もあったが今日はこれ以上情報をインプットしてもたぶん入ってこないしインプット過多なのですこし帰って落ち着く必要がある、と帰りのバスに乗り込んで帰り、最近読んだ本のメモをつくり、帰ってきた妻と3月の「予算会議」と呼んでいる家計管理の打ち合わせをし、大河を見て寝た。

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