とりあえず日記

とりあえず日記

生活の記録

1月16日(火)

雪。ベランダから見える家々の屋根が白く染まり、日光の反射した窓がいつもより明るい。何でもできるような気分になり、外を散歩してリビングを掃除したが昼前に失速して横になった。午後、前職でお世話になった人とお茶するためにさらさ西陣へ。久しぶりに店内に入ると、もともと浴室だった客席の壁が一面マジョリカタイルで、こんなに一面鮮やかだったかと思い驚く。銭湯として営業している時にいちど入ってみたかった。
夜、風呂に入りながら書きたいことが思い浮かび、ひさしぶりにpomeraを引っ張り出してきて打ち込む。妻ともどもなんだか目が冴えてしまい、ココアをいれて先日お祝いでいただいたリンゴジャムをつまむ。甘いもの欲が止まらなくなり「ここまできたらもう一緒」とばかりにカステラをかじった。血糖値が下がるタイミングでやってくる眠気を期待したが、まだ目は冴えたままだ。
今読むタイミングかもしれないと思い、ずっとビニールをかけたままだった植本一子『台風一過』のサイン本を開く。最初の数ページだけ読んだが、ECDが亡くなった直後の遺品整理の日の記述で、とても寝る前に読むものではなかった。文章の密度が高くてよけいに目が覚めてしまった。もう少し穏やかなものを、と思い田尻久子『みぎわに立って』を手に取る。去年の熊本旅行で橙書店を訪ねたときに妻が買ったものだ。見開きごとに一編のエッセイが収録されており読みやすい。風呂の中で思い立って書き始めた事柄について、どんな形式で書くのがよいか思案していたが、手元のメモに「形式はあと、書きたいことを書きたいように書く」と書き付けた。午前3時近くなったころ寝床についた。

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