とりあえず日記

とりあえず日記

生活の記録

1月19日(金)

近所の植物園に行く。園内は平日の朝だからか、いつもより人が少ない。200円を払って入った温室はちょうど水撒きをした後なのか、むわっと湿気に包まれている。形の珍しい花やバカでかい樹木に目を奪われていると、温室の透明な屋根に大きく高い声が響く。振り返ると、幼稚園くらいの子どもたちが先生に連れられ、2人ずつ手を繋いでぞろぞろと歩いてきた。園児たちは我々と違ってまわるペースが早い。みんな視線があちこちに拡散していて、植物をじっくり見ているようにも、見ていないようにも見える。外に出ると、我々を追い越して先に出ていた園児たちが列をなして先生の指示を受けていた。「いい?これから歩くけど横に広がらないでね」「はーい!」と元気よく答えて歩き出したとたん、何人かがさっそく先生に群がるようにして広がった。一行は広場に向かっているようで、我々もそこに続く。広場に着くと、園児たちはそれぞれ思い思いに走り出した。温室を整然と歩きながら抑制していたエネルギーを、ここぞとばかりに爆発させるように。

夜は鴨川湯へ。脱衣所で4〜5歳くらいの子どもが「マイアヒ〜、マイアハ〜、ねえねえこの歌知ってる?」と父親らしき人に話しかけている。マイアヒを知っている子ども。家でネットミーム系のYouTubeでも見ているのだろうか。立て続けに「ねえねえ、避難所って知ってる?避難した人がねえ、くらすところ」と話したり、たどたどしく「You don't have to worry,worry〜」と松任谷由実『守ってあげたい』を歌っている。子どもは周囲で見聞きしたものの影響をこんなにも受けるのか、と思いながら脱衣籠をロッカーに戻した。

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