2月12日（月）
夜中に目が覚めたので、昨日のワークショップの感想をメモに残す。朝、読書に使っている付箋が足の裏についているのに気がつく。このことを妻に話すと「さすが付箋野郎」と言われた。そこどけそこどけ、ボサッとしてると貼り付けるぞ。付箋野郎様のお通りだい。夜、むかし仕事でお世話になった方たちと近況報告のZoom。大学教員のみなさんは本当に頭の回転が速い。
2月13日（火）
日中、ケーキの受け取りのため坂田焼菓子店へ。途中、商店街の文具屋の前を通りかかる。こういう店も珍しくなったので、いつか買おうと思っていた消しゴムをここで買うことにする。２つ穴ファイルのリフィルも必要なことを思い出し、店のおばちゃんに聞くと「古い型やからな、安いですよ」と棚から出してくれた。「これ、中身どんな感じですかね」と聞くと「どんなんて……わたしつこてるのあるし見ますか」と言って現物を見せてくれた。わりと使い勝手いいですよ、と店の伝票の入ったファイルを見せてもらってそれを購入した。
行こうとしていた本屋が休みだったので喫茶店へ。70年代の『暮らしの手帖』が置いてあったので花森さんの文章を読む。当時の暮らしの手帖は目次ページが本文とは違う材質・大きさの紙が使われていてかっこいい。近くの席のご婦人２人が、知り合いの息子が会社を辞めて銭湯を継ぐという話をしている。耳をそばだててどこの風呂屋か聞き取ろうとしたがわからなかった。「今サウナブームやからいうてな。私はやめといたほうがええんちゃうのと思うけど」。皿にこぼれたアーモンドトーストの残骸を指の腹に押し付けて、ご婦人に見られていないか気にしながら口へ運んだ。
夜、坂田焼菓子店のチョコレートパイ。美味しい。
2月14日（水）
午後、コーヒーを淹れている最中にドン、ゴゴゴゴゴゴという音が鳴り地震だ。冷蔵庫を押さえてしゃがみこんだ。調べると震度3。体感はもっとあった。しばらく動悸がして、コーヒーを淹れて防災用品の見直しをした。先送りにしていた非常食などを買い足しておかなくては。
2月15日（木）
午前中、少し家事のために動いたら頭がぼーっとしてきたので横になる。AmazonPrimeで『ファーゴ』を観る。海外のドラマを続けて観るのは久しぶりだ。午後に通院。帰り道に本屋に寄り、文藝春秋を買う。九段理江『東京都同情塔』を読む。
