とりあえず日記

とりあえず日記

生活の記録

3月23日(土)

本日夜から始まる自宅フリマの準備。商品の陳列、値札つけ、DJ用のプレイリストの整理などタスクが多い。本来であればこの日の午後は昔の友人の飲み会に参加する予定だったのだが、とても大阪に向かう精神的体力的な余裕もなく、友人に事情を説明して欠席させてもらった。さまざまなタスクがあり、期限が決まっており、そのどれから手をつけ、どの程度できればよしとするのか、その判断、取り組む順番、実際に手を動かすこと、こうした一連の思考・動作が久しぶりで、ついはりきりすぎてしまいそうになるところを所詮家でやるフリマなのだ、気楽にやればよいと自分に言い聞かせ、疲れたら休み、また動き出しを繰り返して少しずつ作業を進めていく。夕方、DJ用に用意していたプレイリストを操作ミスでまるごと消してしまい、一からリスト作り直す作業に追われ、結局それは1時間程度で終えることができたのだが、心拍数が上がり、あきらかに焦りと不安が高まっているのがわかり、和室にこもってYouTubeのガイドにしたがって瞑想をすると落ち着いた。自分の状態のモニタリング、適切な対処方法、自分の身体を自分のもののままモノのように扱うことはとても合理的で、現代的というか近代的というか、生きる術、セルフケア、ときにライフハックとして表現されるような一連の世界観に基づく対処は、本来ままならないはずの身体や自然すらもコントロールできるという奢りも含んでいるような感覚も漂う。
夜、フリマ開始とほぼ同時に友人のKさんが来てくれた。彼と会うのは久しぶりで、事前にInstagramのDMで実は来訪の目的の半分は私のDJだと聞いていたので緊張したが、楽しんでもらえたようでよかった。人前でDJをするのはほぼ初めてだったため、この日のマイルールは難しいことをしようとしない、下心を出さない。あくまで自分が好きで、この自宅フリマで流れていて心地よいと思える曲を、順番に、次に流れていたら嬉しい曲を、順番にその場で選んで流していく。これができれば十分というつもりだったのだが、日々熱心にクラブに通いダンスフロアを愛しているKさんが気づけば妻と一緒にお酒片手に踊っているような時間が発生し、少しだけ背伸びをして4つ打ちの曲を数曲繋いでみたところで体力が尽きた。「なんでもやってみなければわからない」という言葉はあまりにその響きが当たり前で、耳に入っても脳を介さず素通りし流れて霧散してゆくが、何か実際にやってみることで、その空虚な文字列に有機的な意味が充填される。心の内でやりたいと思っていたことをやりたいと言い、実際にやるとものごとがドライブしていく。

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