海外ドラマ『ファーゴ』を観ているせいで、もし自分が警察に追われて逃走するならどういう方法を取るだろうか、ということを考える。まず、できるだけ監視カメラに映り込まないように自転車で移動する。奈良あたりに出て適当な自転車屋で自転車の本体カラーを塗り替えてもらい、眼鏡からコンタクトに替えてそのあと西成あたりに潜伏する。荷物はバックパックに入るだけの最小限に、下着や衛生用品、パソコンは重いか。できるだけ電子決済関係の足がつかないように、現金をATMで引き出しておいて肌身離さず持ち歩く。寝袋は持ち出すかどうか迷うところ。やっぱりアウトドア用のバーナーとかは必要だ。
朝、久しぶりに会う銭湯仲間と妻と朝ごはん。今出川の初めて行くカフェでホットサンド的なものとコーヒー。若い人が多そうなおしゃれな雰囲気のお店なのだが、近所の人らしき家族連れやお年寄りが訪ねてきていてよかった。食べながら鳥取の生活などについて聞く。書店「汽水空港」とゲストハウス「たみ」は近々訪ねたいと思う。
いちど自宅に戻ってこの日は京都マラソンで、いつもの道に人がたくさんいる。ゼッケン番号や氏名などを入力するとランナーが検索できるアプリを使って友人を検索して、家の近くに来た頃を見計らって応援した。ランナーが集団になっていると判別できるかどうか怪しかったが見つけられてよかった。試しに中学・高校の陸上部時代の先輩の名前などを検索したら何件かヒットして、もう何年も連絡も取っていないのにここぞとばかりに声をかけた。
午後、お茶をやっている方のお宅に招いていただいたので向かう。「お茶でも飲みに来ませんか」ということだったのでリビングでお菓子でも囲みながら談笑……みたいなのを想像していたらしっかり茶室に案内してもらい、お庭や室内の設えについて教えてもらいながら、きちんと点てたお茶をいただいた。とはいえ堅苦しい雰囲気ではなく、あくまでカジュアルに、でもお茶の楽しみ方を伝えよう、という意思が伝わってきていい時間だった。茶室にいるとプラスチック製品や工業製品がほとんど目に入らないのが新鮮だった。
夕方にも一件予定があったが流れたところで別の友人から連絡があり、急遽銭湯に向かうことになった。休憩スペースで開かれていたイベントを覗いてお風呂に入り、近所のラーメン屋で唐揚げタルタルをつつきながら色々と話した。ドラマ『不適切にもほどがある!』の引っかかるポイントについて話をしたのだが、未だにうまく言語化できない。
家に帰ってメモしたのは
劇中で題材となるハラスメントやコンプライアンスの問題について、そこに含まれる構造的な問題に全く触れずに『当事者同士でよく話し合いましょう』という提示の仕方は、重要なポイントを無視しているのではないか?比較的強い立場にいる者と弱い立場にいる者の間で起こる非対称性がある問題に対して「どっちもどっちだよね」と言わんばかりの持っていき方はフェアではないのでは?
みたいなことだ。あくまであのミュージカルパートはフィクション性を高めた演出の一つという捉え方もできるし、今後の展開次第で変わってくるのかもしれないが、あまりに問題の取り扱い方の手つきが危ういのではないか、と思ってしまう。
勘違いしている人がとても多いと感じますが、いま世界中で多様性が叫ばれているのは、「人権」という観点からです。ジェンダー、人種、障害など、ある属性の人がそのままで生きる基本的人権が担保されていないという現実を変えようという話です。人権意識の弱い日本では、ここへの誤解に溢れています。
— maromiso (@maromiso1) 2024年2月19日
なので、人権を侵害されていると訴える人に対して、あたかもその訴えに対抗しているかのような言葉として、多様性を考えないという立場の意見を尊重するのだって多様性だろー、これまで通りでいたいって思ってもいいだろー、そういう人も認めろー、みたいな論点の全くずれた意見を言ったりします。
— maromiso (@maromiso1) 2024年2月19日
なるほどと思ったツイート。
あと前回、吉田羊が中学時代の夫に向かって電話で放った台詞は酷かったと思う。文句言うなら見なければいいのだけれど。